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更新日:2019/02/07 作成日:2019/02/07

人は、危険を感じるまで逃げない。率先避難を!

 川の堤防が決壊し、全面が、水没した岡山県真備町の方は、『家族と、家にいました。夜間に警報が、出ました。逃げようと思いましたが、1歳の孫、80歳のお婆さんいるので、避難所では不便だし、周りの人に、迷惑をかけるかもしれないので、避難所に行きたいが、行くことができない。と思っていたら、朝には、周辺が浸かってしまい、逃げたくても逃げられなくなっていました。そこで、家の2階に上がったが、どんどん水位が上がってきます。午後に、救助のボートが来てくれてなんとか逃げることができました。』と語りました。
 このお話を聞いて、わかったのは、『避難所とはどんな生活になるのか、高齢者や幼児でも生活できるのか、わからないから、逃げにくいということです。避難所訓練等には、参加しておき、各自の状況を、隣近所とわかりあっている方が良いと思います。』

 広島で聞いた山の近くに住んでいた人からは、『裏山で鈍い音がして、土砂が家の中まで入ってきた。そこで初めて、避難を開始したが、水流に飲み込まれ、命からがら逃げることができました。』と聞きました。お話を聞いてわかったのは、『危険が迫らないと、逃げない人がいる』ことです。

 四国の四万十川流域では、74歳のおじいさんから聞きました。『川底から10mもある国道まで、あれよあれよと、水が来ました。近所の94歳のばあさんが逃げないので、強制的に連れ出しました。』という体験談をお聞きしました。お話からわかったのは、『若い人が少ない地区では、高齢者も、救助活動をせざる得ないということ。また、救助するには、信頼関係が必要であるということ。』です。

 豪雨災害は、避難のための状況判断が難しく、決断が遅れがちになります。
 その一つの要因に、人間は、ここは大丈夫だろうと理由をつくって、なかなか逃げない傾向があります。怖いのは嫌なので、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまいます。
 これを正常性のバイアスと言います。
 この心理状況になることを、理解しておくことが大切です。そうしなければ、率先して避難するのに支障をきたします。

 東日本大震災時、宮城県でボランティア活動をしていた時に、被災者から津波避難の時の聞きました。『ここは、今まで、津波がきたことはないので、大丈夫。』と逃げない高齢者がいました。高齢者なので、経験上も、自信がありました。ただ、津波がきてしまい、助けにいった方も亡くなったそうです。辛そうに語ってくださいました。調べて見ると、数百年前の地震では津波が来たこともあるそうです。

 西日本豪雨時、岡山県真備町では、被災住民のうち42%が水害発生時に自ら避難したのではなく第三者に「救助された」等、逃げ遅れる人が多いこともわかりました。
 逃げなかった理由が、『これまで災害を経験したことはなかったから(62%)』『2階に逃げれば大丈夫だと思ったから(50%)』だそうです。
『自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性』正常性のバイアスがあります。
 人は、一人では、逃げないのです。

 正常性のバイアスを少しでも無くすためには、ハザードマップの確認、防災訓練への参加等、災害の怖さを知ることが大事です。
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